青年会議所とは?

 青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現を同じ理想とし、時代の担い手たる責任感を持った20~40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。人種、国籍、性別、職業、宗教に別なく、自由な個人思想によりその居住する各地の青年会議所に入会することができます。
 全国的運動の総合調整機関として日本青年会議所が東京・千代田区にあります。また、アメリカ・セントルイスには国際青年会議所(JCI)事務局があります。現在、124の国及び地域に110国家青年会議所(NOM)を数え、170,053人(2010年11月現在)が国際的な連携をもって活動しています。
 日本青年会議所の綱領には、青年会議所の行動理念と目標を明確に表現しています。
創立以来の「三信条」は、JC運動の歴史を追って具体化され、青年会議所運動とは、「指導力開発(LD)と社会開発(CD)」であるとも言われてきました。その後に、JC運動の機軸は「自らに活力と知力を兼ね備え積極果敢に社会革命運動を実践できる人間」であるとの考えから「人間力開発」も必要であるとし、日常活動のばを通して、われわれ自身を開発し、市民運動の先頭に立って進む団体、それが青年会議所なのです。

青年会議所の特性

 青年会議所には、品格ある青年であれば、個人の意志によって入会できますが、20歳から40歳までという年齢制限を設けています。これは青年会議所が、青年の真摯な情熱を結集し社会貢献することを目的に組織された青年のための団体だからです。
 会員は40歳を超えると現役を退かなくてはなりません。この年齢制限は青年会議所最大の特性であり、常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力の源泉となっています。
 各青年会議所の理事長をはじめ、すべての任期は1年に限られます。会員は1年ごとにさまざまな役職を経験することで、豊富な実践経験を積むことができ、自己修練の成果を個々の活動にフィードバックさせていくことができます。
 青年会議所におけるさまざまな実践トレーニングを経験した活動分野は幅広く、OBも含め各界で社会に貢献しています。たとえば国会議員をはじめ、知事、市長、地方議員などの人材を輩出、日本のリーダーとして活躍中です。

国際青年会議所(JCI)について

 自由な社会と経済発展を実現し、新しい社会をリードするにふさわしい人材育成を目的として、1915年にアメリカ・ミズーリ州セントルイスに生まれた小さな青年活動グループから始まったJC運動は、その活動が認められ,アメリカの社会的活動を担う主要な青年団体へと発展していきました。

 1944年には「積極的な変革を創り出すのに必要な指導者としての力量、社会的責任、友情を培う機会を若い人々に提供することにより、地球社会の進歩発展に資すること」を使命に、アメリカ、コスタリカ、エルサルバドル、グァテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマの8カ国によって国際青年会議所(JCI)が発足。その後、年々加盟国は増え、日本も1951年に加盟、JCIの一員として新たな活動の一歩を踏み出しました。
 会員数17万人以上の世界で最も大きな青年団体です。現役メンバーに加え約250万人以上ものOBがいます。
 毎年11月には世界会議が開催され、世界中のメンバーが一堂に会する重要な国際交流の場となっています。